物流DXコンサルタント:重成 学 / Shigenari Manabu

個社の最適を超えた、
物流全体を動かすコンサルティングの面白さ

 
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Hacobu Strategy本部 物流DXコンサルタント ディレクター 重成 学 2022年入社 大学卒業後、大手物流会社、新興スポーツメーカー、総合系コンサルティングファームを経験。物流企業・荷主・コンサルと異なる立場で物流・SCM現場に携わり、その中で物流変革への想いが強まり、2022年1月にHacobu入社。
 
転職で確実にキャリアップを重ねてきた重成さんは、次なるチャレンジの場にHacobuを選択。コンサルタント目線で感じるHacobuの仕事の魅力とは? 現在の業務内容とともに語っていただいた。
 

自分は何のスペシャリストになるかを考えた

──まず、Hacobuに入社するまでのキャリアを教えてください。
大学卒業後は、物流会社で国際物流の営業職に就きました。財閥系の大手だったのでビジネスのスケールは大きかったです。1年目から海外への長期出張を重ねながら、現場管理などの責任ある経験を積ませていただけました。経験を積んでいくと同時に、20代のうちによりバリバリ働いて成長する機会を得たいと考えるようになり、スポーツ用品を製造・販売するベンチャー企業に移りました。
このベンチャー企業では、貿易調達実務・企画の担当として、主にコストやリードタイムの改善を目的とした業務プロセス改革に取り組みました。具体的には、海外の工場や倉庫から国内大手量販店倉庫への直接納入プロジェクトが立ち上がり、当時サブリーダーとしてプロジェクトを推進しました。この経験が後のコンサルティングに通じるものがあったので、キャリアアップとしてコンサルタントへの転職を考えるようになり、総合系コンサルティングファームに移りました。
ビジネスコンサルタントとして、製造業や商社、電力会社などへのグループ経営管理・業務改革・サプライチェーンマネジメント等のプロジェクトをリードしました。
 
──なぜ、コンサルティングファームからの転職を考えたのですか?
経験と年齢を重ねてきて、今後のキャリア形成に向けて今すぐ始めたいと思ったことが2つあり、その実現のために転職を考えました。
1つ目は、「自分の専門分野を確立すること」。私は、今の時代に求められているのはスペシャリティを持つことではないかと思っています。じゃあ自分は何を専門分野とするか? と考えたら、やはりサプライチェーン、物流だという結論にたどり着きました。 社会人になってからずっと物流業界に縁があったので思い入れがあります。何より、よほどのことがない限り、物流は世の中からなくならない。さらに、コンサルで培った経営戦略を組み合わせて、物流×経営戦略で専門性を磨けば、今後も社会から必要とされ続ける自分の強みになると考えました。
2つ目は、「経営に近いポジションで仕事をする」でした。ビジネスコンサルタントとしてクライアントサービスとして経営にも触れてきましたが、自社の中でもっと経営に近いところで仕事がしたいと思うようになったのも、転職を考える理由の一つでした。
 

物流を起点に経営戦略を練る、Hacobu Strategyの物流DXコンサルタント

──転職先としてHacobuを選んだ理由を聞かせてください。
お客様への提案活動を通じて『MOVO』の存在を知っていました。アナログかつ属人的な物流業務をテクノロジーで根本的に変えられる革新的なプロダクトだと、かねて注目していたことが大きいです。またKKD(経験・勘・度胸)物流からData-Drivenロジスティクスに変革させていくというコンセプトにとても共感・納得しました。また会社が成長フェーズにあり、経営層との距離感が近そうなところも魅力でした。
転職活動を進めるうちに、『運ぶを最適化する』というHacobuのビジョンにもどんどん惹かれていきました。DX化の時代の流れにも取り残され、課題山積の物流業界にイノベーションを起こす。そういった社会課題解決に挑む仕事に、ぜひ自分も参画したいという想いが強くなりました。
 
──現在、重成さんが従事するHacobu Strategyの物流DXコンサルタントの業務内容は?
Hacobu Strategyコンサルタントの仕事は、お客さまの中長期的な経営戦略を提案・サポートするビジネスコンサルティングに近いと思います。ただ、一般的なコンサルティングファームと異なるのは、我々が物流やサプライチェーンの領域に特化している点です。
物流業界は、いまだに紙の伝票やFAX・電話で配車予約や車両管理などを行う企業が多く、業務効率面で大きな課題を抱えています。だからこそデジタル化で効率化推進を支援する『MOVO』に意義があるわけです。
『MOVO』は日々の業務改善に活躍いただくことに加えて、蓄積されるデータをどう活かせるかで導入効果も大きく変わってくるプロダクトです。ところがMOVOをはじめ自社データ等を活用した、業務や輸送の効率化施策の立案に悩まれるお客様も多くいらっしゃいます。また「物流DXを実現したいが、どのように変革プランを描けばいいか分からない」というお客さまも実は少なくありません。
そこで我々が、お客さまとともにデータを分析し、経営戦略の策定を支援します。データに基づいた施策立案や企画組織・業務設計、物流DX戦略の構想策定等、支援するスコープは非常に多岐にわたります。そういう意味では、以前のコンサルティングファームにおける経験が活きるシーンはとても多いと感じております。
 

価値を創出し、業界を変えるチャレンジはすごく楽しい

──Hacobu Strategyならではの面白さや醍醐味を教えてください。
一般的なビジネスコンサルティングでは、基本的にお客様の個社最適を目指すものがほとんどです。でも、Hacobu Strategyのコンサルティングは、業界全体の最適化に直接アプローチできる。それがすごく面白いし、やりがいにつながっています。
実際に先日担当したお客さまでも、業界内での物流プラットフォームを構築したいとおっしゃってくださり、その構想を具体化するために一緒にプロジェクトを進めてきました。
お客さまとともに、最前線で新しい価値を創出し、世の中に発信していくのは本当にワクワクします。多くのスキル、経験、手応えを得られ、スケール感が大きく、社会的インパクトもある仕事ができるのは、Hacobu Strategyコンサルタントならではと思います。
 
──Hacobuで一緒に働くメンバーには、どんな印象を持っていますか?
スキル・経験において尖ったものを持っているメンバーが多いという印象です。ロジスティクス、コンサルティング、データアナリティクスなど、何らかの切り口で豊富な知見や高いスキルを有しています。またマネージャー以上のクラスになると、例えばロジスティクス×アナリティクスというように、複数軸で強みを持った人が多くなります。
また、社風的にはフラットで前向きな人が多いと感じます。例えば議論するときにも、他人の意見を否定したりする人がいません。基本的にメンバーの主体性や想いを重要視しているので、仕事の進め方も自分次第です。スピード感がありながらもワークライフバランスの取れた大人ベンチャーな風土なので、すごく仕事がしやすいです。
あと、Valueにもある「No Boundaries.」の考えの通り、自分の職種にとらわれずに課題と向き合う点もHacobuの良いところですね。目的に向かって自然と協力し合い、一丸となって進めていくカルチャーが確かにあると思います。
 

「物流×経営戦略×テクノロジー」のポジショニングで、No.1プロ集団を目指したい

──最後に、今後の展望を聞かせてください。
物流における社会課題解決を通じてサステナブルな日本社会を築くことを目指しています。2024年問題※をはじめ、今の当たり前の生活や環境が維持できなくなるリスクが高まってきています。そのために物流業界の人たちが働きやすい環境づくりや、生産性向上を支援していきたい。その根底には社会貢献と同時に、僭越ではありますが、ファーストキャリアの物流業界に恩返しをしたいという想いがあります。
※2024年問題:ドライバー労働時間の制限から1日の走行距離が短くなることで「物が運べない時代がくる」と懸念されている諸問題
 
そのためにも当面は、業界内を横断した物流の全体最適、まさに「運ぶを最適化する」へのチャレンジに主体的に取り組んでいきたいです。もちろん業界を動かすのは並大抵のことではないです。また、テクノロジーで物流全体の最適化にアプローチできる会社は限られます。しかしHacobuにおいては、この業界最適に挑むチャンスがとても広がってきております。飛び込んでみて間違いありませんでした。まだまだ小さなスタートアップですが、これから様々なことに挑戦していきます。
社外に向けては、Hacobu Strategyは「物流x経営戦略xテクノロジー」のポジショニングで、物流領域のコンサルティングで「No.1プロ集団」を本気で目指しております。物流クライシスが目の前に迫ってくる中、Hacobuは業界をリードしてイノベーションを起こそうとしています。Hacobu Strategyは、お客様の会社や業界への価値提供を通じて、インキュベーターとしてチャレンジを続けていく組織を目指しています。
社内に向けては、メンバー一人ひとりがイキイキと働けて、有益な経験が積めるフィールドをつくれればと。Hacobu Strategy責任者のCSOの佐藤をはじめとするマネジメントメンバーとディスカッションを重ねています。物流DXやアナリティクスといった実践的かつ最先端なスキルを身に付けられ、メンバーの市場価値が高まることも意識しております。
ネームバリューでは測れない価値ある経験ができる場所だと確信しています。また仲間と切磋琢磨した経験が、確かな自信と財産になっていく。そんな組織にしていきたいです。